皆さんこんにちは!
LIVE GYM TOKYOのハリガヤです!
今回は「バルクアップにとって有酸素運動は必ずしも悪なのか?」をテーマにして数回に渡りブログを書いていきたいと思います。
一般的に有酸素運動はトレーニー界隈では減量時に行うのがメインとなり、筋肉量を落とさないために極力有酸素運動は避けるという意見が多いかと思われます。
私自身も大会に向けて減量を行っていく際に有酸素運動は極力行わないようにして、食事制限で体脂肪を落としトレーニングの強度を落とさないようにすることで筋肉量を減らさないように意識しておりました。
話は少し変わって、減量時ではなくバルクアップ時に有酸素運動を行うというトレーニーの方は、どちらかというと少数派かも知れません。
有酸素運動は長時間行ってしまうと身体がカタボリック(筋肉分解)を起こしてしまうということが殆どのメディアでは常識となっている為、筋肉を増やし身体を大きくしていくバルクアップの時期にはありえない行動ともいえるかもしれません。
なのでバルクアップ期間に有酸素運動を行う方ほとんどいないと思われます。
今回はバルクアップ時にあえて有酸素運動を取り入れるメリットについて考察していきたいと思います。
バルクアップ時に有酸素運動を取り入れるメリットその①~自律神経を整える~
強度の高いウエイトトレーニングを行った後は心身ともに極度の疲労状態にあります。
成長ホルモン類などの分泌によって一時的に心理状態がハイになっているということは多いのですが、筋肉や関節は大きなダメージを負っており、乳酸などの疲労物質が発生している為疲労してしまうのはごくごく自然な現象です。
高強度のトレーニングを終えた後は興奮状態になっており、自律神経でいうところの交感神経が活発になっています。
交感神経が活発な状態では、トレーニングによって傷ついた筋肉の修復作業がなかなかうまくいきません。
ダメージを負った筋肉に適切な栄養を送り込み、回復させるためには副交感神経が優位にならなくてはなりません。
この交感神経と副交感神経の相関関係をコントロールしているのがいわゆる自律神経に当たります。
自律神経を整えることでダメージを負った筋肉の回復が速やかに行われると言ってよいでしょう。
軽めの有酸素運動をトレーニング実施日の睡眠3時間前までに行うことにより、血液が身体中に循環しやすくなり興奮状態による呼吸の浅さが改善され深い呼吸となるため、人体がリラックスモードになり興奮状態の交感神経優位からリラックスモードの副交感神経優位にシフトチェンジすることが出来ます。
私の経験談からお話しさせていただくと、脚や背中のトレーニングは比較的他の部位よりも使用重量が重くなることが多くトレーニング後も長時間興奮状態にあることがよくありました。
そういった日は寝床につき目を閉じるものの、全く入眠出来ずに朝を迎えてしまったという経験があります。
強度の高い、いわゆる質の高いトレーニングが出来たにもかかわらず、回復のために必須となる休養がそのようでは本末転倒の結果となってしまいます。
このような失敗の経験から、脚や背中のトレーニングを行った日はトレーニング後に10~15分ほどトレッドミルでウォーキングを行うように気をつけています。
やはり先述したように、軽い有酸素運動によって呼吸が落ち着き興奮状態からリラックスモードに変化したという体幹が確実にありました。
ウエイトトレーニングによって筋肉を大きく強く育てていく上で必須となるのはトレーニング・栄養摂取・休養の三項目であることはお馴染みですね。
トレーニングが充実し過ぎてしまったがために、休養がおざなりになってしまうとなかなか思うようにバルクアップすることが出来ません。
有酸素運動は減量だけでなく、バルクアップに必須となる要素の休養のクオリティを上げるためにも必要なトレーニング手段ではないかと私は考えます。
また、休養=睡眠時は身体が安静状態にあることからエネルギー代謝のシステム上体脂肪の燃焼が優位な時間でもあります。
そのため、バルクアップに限らず減量中の体脂肪減を効率よく行うためにも、高強度のトレーニングによる交感神経優位から副交感神経優位にシフトチェンジする必要性があります。
引き続き、「バルクアップにとって有酸素運動は必ずしも悪なのか?」の続編記事で有酸素運動をバルクアップ時に行うメリットについて考察していきたいと思います。